「駅の階段を下りるときだけ膝の内側がズキッとする」「上りは平気なのに、下りで膝が抜けそうになる」「立ち上がりの一歩目に膝がこわばる」。膝の痛みは、平らな道では気にならなくても、階段の下りで最初に現れることがよくあります。
この記事では、階段の下りで膝が痛むときに確認したいこと、日常生活で膝の負担を増やしにくくする工夫、医療機関へ相談したい症状、そして整体と医療機関の相談先を選ぶ目安を整理します。膝の痛みの原因を特定できるのは医療機関です。この記事は判断のための材料としてお読みください。
階段の下りで膝の痛みを感じる場面
階段を下りる動作は、膝まわりに負荷がかかりやすく、上りでは何ともなくても下りで痛みを感じる方が多い動作です。駅の長い階段や坂道の多い道のりでは、日々の移動そのものが膝への負担になっていることもあります。
痛む場所・腫れ・動かしにくさの確認
相談の前に、次の点を確認しておくと、状態を伝えやすくなります。
- 痛む場所はどこか。膝の内側、外側、お皿の下、裏側のどれに近いか
- 膝が腫れていないか。左右で膝の大きさや熱っぽさに差がないか
- 膝を曲げ伸ばししたときに、引っ掛かる感じや、途中で止まる感じがないか
- 膝がガクッと抜ける、崩れる感じがないか
- いつから痛むか。転倒やひねった出来事があったか
腫れや熱っぽさ、引っ掛かり、膝が抜ける感じがある場合は、関節の中に原因がある可能性があります。診断を受けていない段階で「半月板だろう」「年齢による変形だろう」と決めつけず、医療機関で確認してください。
日常生活で負担を増やしにくくする工夫
- 階段を下りるときは手すりを使う。一段ずつ下りる場合は、痛む側の脚を先に下ろし、痛まない側の脚で体重を支える方法が一般に案内されています
- 膝が崩れる感じがある、体重をかけられないときは、階段の使用そのものを避け、受診を優先する
- エスカレーターやエレベーターがある駅では、痛みのある間は無理に階段を使わない
- 靴はかかとが安定し、底がすり減っていないものを選ぶ
- 長時間の正座や深いしゃがみ込みを避ける
腫れ・熱っぽさ・引っ掛かり・膝崩れがある場合は、自分で運動を始めず、まず医療機関に相談してください。それらが無く、痛みも出ない範囲であれば、椅子に座ったまま膝をゆっくり伸ばす程度の動きから始める方法があります。痛みが出る場合は中止してください。
医療機関へ相談したい症状
次の場合は、整体や階段の工夫で様子を見ず、救急要請(119 番)または救急外来へ連絡してください。
- 体重をかけられない、歩けない
- 膝の変形、急な強い腫れ
- 発熱や、膝の赤み・熱っぽさを伴う
次の場合は、整体より先に医療機関(整形外科など)へ、日数を置かずに相談してください。
- 転倒やひねったあとに痛みが出た
- 膝が伸びきらない、曲がらない、途中で引っ掛かって動かない
- 安静にしていても痛む。夜間に痛みで目が覚める
- 階段の下りで痛みが続き、生活に支障がある(数週間待つ必要はありません)
整体と医療機関の相談先を選ぶ目安
まず医療機関で検査を受け、骨や関節に手術や投薬が必要な状態がないかを確認することが出発点です。そのうえで、「大きな異常はないが、階段の下りがつらい」「体の使い方を見直したい」という段階では、膝だけでなく股関節や足首の動き、歩き方や体重のかけ方を一緒に見直すお手伝いができます。
当院では、初回にお話をうかがい、今の状態と、整体でお手伝いできる範囲・できない範囲をお伝えしたうえで進め方をご相談します。受診が必要と考えられる場合は、その場でお伝えします。
膝の症状について詳しくは、膝の症状のページもご覧ください。
よくあるご質問
Q. レントゲンで異常なしと言われました。相談してよいですか はい。検査結果と医療機関の指示を踏まえたうえで、痛みの出る動作を一緒に確認します。検査結果をお持ちいただければ、それを踏まえてご相談をうかがいます。
Q. サポーターは使ったほうがよいですか 痛みが強い時期に一時的に使うことで動きやすくなる方はいます。締め付けすぎやしびれには注意が必要なので、使い方は医療機関や当院でご相談ください。
Q. どのくらい通えばよいですか 状態によって異なるため、回数や期間をお約束することはできません。初回に今の状態をお伝えしたうえで、見通しをご相談します。
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